2 月23 日は富士山の日。まだ知らない富士山に出会おう「静岡県富士山世界遺産センター」
“今日は富士山見えるかな”と、1日1度は富士山を確認する静岡県民も多いのでは。
身近な存在でありながら、意外と知らないことが多い富士山。今回は静岡そして日本を代表する富士山について学べる「静岡県富士山世界遺産センター」をご紹介。
富士登山を疑似体験
静岡県富士山世界遺産センターは2017年12月に開館。富士登山の疑似体験や世界文化遺産登録の背景、世界文化遺産として残していくことの大切さや環境問題など、富士山の歴史と文化、自然を学べる施設です。
案内頂いたのは企画総務課の荒木玲美さん。
約8000 もの富士ヒノキのピースで組み立てられた印象的な展示棟は施設内と繋がり、その内側は螺旋スロープに。館内は“登拝する山”“荒ぶる山”“聖なる山”“美しき山”“育む山”“受け継ぐ山”の6 つのテーマに分けられています。
ここは“登拝する山”。
約200m のスロープを上っていくと、壁面には平地から五合目、森林限界、山頂などその高さによって見える富士山からの景色がタイムラプス映像で映し出され、鳥の鳴き声や風の音、登山者のシルエットがまるで登山をしているかのような気分に。
4階通路は3層のスロープを一度に見渡せ、2フロア同時の御来光ツーショットも拝むことができる、荒木さんオススメの御来光体験ポイントです。
そして、3776m の疑似登山体験の先に見えたのは本物の富士山。
ここ最上階にある展望ホールでは全国にある“見たて富士”の写真を常設展で紹介しています。毎年2 月23 日「富士山の日」には2 階企画展示室で、全国にあるふるさと富士(見たて富士)の企画展、そのほか1 階研修室で缶バッチ作りなども開催されるそうです。
“荒ぶる山”では環太平洋火山帯の一角で誕生した富士山と人との出会いを、“聖なる山”では8 つの峰に宿る仏や富士山信仰について、“美しき山”では古くから絵画、和歌などに描かれてきた富士山の美しさを学びます。
途中映像シアターでは265 インチの大画面で4K 映像の美しい四季折々の富士山の姿や伝説の生物“龍”の視点からの富士山など3 つの作品を上映しています(毎時00 分、15 分、30 分、45 分)。
その他、日本一高い富士山と日本一深い駿河湾、その2 つを持つ静岡ならではの生態系や、多くの人の心に根付く富士山の未来を考えるエリアなど、館内は映像による展示も多く、時間をかけてゆっくり鑑賞し体感できるようになっています。
1階カフェ&ミュージアムショップには限定のお土産も販売。
今まで何気なく見ていた富士山が実は2 つの山から出来ていたことやお鉢巡りの由来など、ぜひ一度来館し、今まで知らなかった発見や新たな感動を体験してみてはいかがですか。開館から90 万人以上の来場者数があり、その割合は県内の方が圧倒的に多いそう。静岡県民として少しでも他県や海外の方に富士山の魅力を伝えられるようになれるといいですね。
静岡県富士山世界遺産センター
富士宮市宮町5-12
0544-21-3776
富士山構成資産を巡ろう
観光地としても有名な富士宮には見所がたくさん。どこに行こうか悩んだら観光案内所へ行ってみては。
大社敷地内 “寄って宮”で観光ボランティアを行う櫻場忠夫さんにオススメスポットを伺いました。
まずは「富士山本宮浅間大社」
富士山が噴火し国中が荒れ果てていた為、浅間大神をお祀りし富士山の山霊を鎮めたと言われる由緒ある神社で、全国1300余社ある浅間神社の総本宮。
富士山の雪解け水が湧出する“湧玉池”には富士山から届いた“キセキの水”で体験できる神秘的なおみくじ“咲良みくじ”もあります(300円)。
富士山型に結ばれたおみくじがカワイイ
そのほか「白糸ノ滝」や「山宮浅間神社」。まち歩きツアーも開催しているそうで、観光ガイドにも力が入ります。
寄って宮
富士宮市宮町1-1
0544-29-7223
休憩には富士山型の甘〜いスイーツを
浅間大社近くにある“ジェラートぷくいち”のインスタ映えジェラート。
「富士山ジェラート」400円。土日祝日限定。カップ入り(逆さ富士ver.)あり
山肌のブルー部分はバナナ、ヨーグルト、ヘーゼルナッツなど日替わりで提供。同じブルーでも味が違うのにはビックリ! 雪の部分は特選ミルクがおすすめです。
毎日その日の分を作るジェラートは130種あるレパートリーの中から常時7種を用意。朝霧高原のミルクや富士宮の茶葉など地元素材も使われています。シングル330円〜。
店長の佐野高資さん
ジェラートぷくいち
富士宮市宮町4-23 お宮横丁
0544-25-2061
10:00〜17:00
無休