動物たちとの触れ合いで心癒される「伊豆シャボテン動物公園」
伊豆半島は自然が豊かなだけでなく、ユニークで楽しいテーマパークもたくさんあります。今回は、動物たちを間近で観察したり、触れ合えたりできることで人気の「伊豆シャボテン動物公園」に行ってきました。
伊東市富戸の大室山のふもとにある「伊豆シャボテン動物公園」は、昭和34年に開園した歴史あるテーマパークです。その名の通り、大きな温室で育つ約1500種類のサボテンを見られるほか、世界各地の珍しい動物たち約140種類が飼育・展示されています。
「伊豆シャボテン動物公園」がユニークなのは、動物たちとの距離の近さ。普通の動物園では、動物たちは檻の中で飼育されていますが、ここではできるだけ動物と人間の間に仕切りを設けない配慮をしています。また、餌やりを体験したり、直接触れ合えることができたりなど、動物たちをより身近に感じられる工夫がなされています。
その好例が、アニマルボートツアーズです。園内の池に浮かぶ大小8つの島をボートで巡るアトラクションで、「ぐるっと一周コース」、「モンキー島上陸コース」があります。モンキー島に上陸すれば、リスザルとワオキツネザルにおやつをあげて、触れ合うことができます。なんでも国内で唯一の展示方法なのだとか。
「伊豆シャボテン動物公園」には、特に人気の動物が何種類かいます。中でも最近、SNSなどで人気沸騰中なのが、ミナミコアリクイ。写真は6月に生まれた「ケイ」くんです。3兄弟の末っ子の「ケイ」くんは、お兄ちゃんたちと遊ぶのが大好きです。
また、有名なのが露天風呂につかるカピバラ。ほかでも同様のカピバラのお風呂イベントはありますが、ここでは1982年の冬にカピバラの露天風呂を始めて以来、約20年以上開催しています。ここが元祖であり、カピバラの露天風呂発祥の地なのだそうです。今では、すっかり冬の風物詩となりました。
5月に生まれたばかりの希少なシロテテナガザルのしーちゃん。
母親が育児放棄したため、人工哺育に切り替えて育てていました。しーちゃんの体力がついてきたので、両親のもとへ戻し、「シロテテナガザルの島」で暮らしていけるように顔合わせをしています。
1971年に来園したハシビロコウのビルは推定年齢50歳以上と世界最高齢で知られており、長年にわたって親しまれてきました。しかし、残念ながら今年8月6日に天国へと飛び立ちました。長年オスだとされていましたが、実はメスであることが死後に判明して話題になりました。
「最近のコロナ禍においては、みなさんに安心してお越しいただけるような工夫にも取り組んでいます。そのひとつが『森のどうぶつレストラン~GIBBONTEI~』でのソーシャルディスタンスの確保です。テーブル席にカピバラなど動物たちのぬいぐるみを座らせることで自然に距離を取れるようにしました」。そう話すのは、企画広報部の山本江理さん。
「オンラインで動物におやつあげ体験ができる『ZOO EATS(ズーイーツ)』というサービスも始めました。来園できない方にも動物との触れ合いを楽しんでほしいですね」と山本さん。
何かとストレスの多い今の時代「伊豆シャボテン動物公園」でかわいい動物たちと間近に触れ合えば心が癒されるのではないでしょうか?
(施設情報)
伊豆シャボテン動物公園
静岡県伊東市富戸1317-13
0557-51-1111