藤枝で玉露と抹茶巡りを楽しむ。
「お茶といえば静岡」ですが、玉露や抹茶といえばどこを想像しますか?京都と答える人も多いかもしれませんが、藤枝は玉露や抹茶の産地として有名な場所なのをご存知でしょうか。今回は、藤枝の玉露産地「朝比奈」で玉露のお点前(茶の湯の作法)を体験してから、静岡抹茶スイーツファクトリーの「ななや」の高級抹茶チョコレートを堪能してきました。
訪れたのは、日本玉露の産地として京都宇治、福岡八女と並び有名な藤枝市朝比奈。ここに「玉露の里」と呼ばれる、朝比奈地区で採れた玉露や抹茶が気軽に味わえる茶室「瓢月亭(ひょうげつてい)」があります。
抹茶と玉露の2つのお点前体験コースがありますが、「玉露の里」に来たら玉露のお点前の体験がオススメです。
実際に、玉露を入れていただきました。日本には300種類以上の流派があり、ここで見せていただいたのは静岡で生まれた「静風流(セイフウリュウ)」。美しい所作が見所。先生たちは、30年以上の経験がありながらも、毎月のように研修や勉強会に参加し、常に学んでいるそう。
お茶は抽出する時間が決まっているため、お点前の場合は一連の所作を終えると抽出する動作になっているそうです。だからこそ、所作の一つ一つが非常に大事であり、そこに美しさが生まれるのかもしれません。
お点前は基本的に3人分を同時に淹れます。
玉露を飲んで、その後にお菓子を食べる。その後、もう一杯玉露を入れてもらい2杯目を飲むのがマナーです。「玉露の里」で出しているお菓子は、季節によって異なります。
朝比奈の玉露は、どちらかというと煎茶の味に近い玉露でした。強い玉露の味の中に、煎茶のさっぱりとした風味があり、お菓子との相性もバッチリ!そして、お点前は、会話も楽しみの一つ。茶葉や茶器について質問をしながら、会話を楽しみましょう。
お点前は約30分で終わりました。「玉露の里」には、茶室のほかに、お食事処と物産館もあります。帰りに、物産館でお土産を買っていくのも良いでしょう。ちなみに、茶席で飲んだ玉露は、物産館でも購入することができます。
続いて向かったのは、抹茶ジェラートで有名な「ななや」の藤枝本店。大きな看板が目印です。
丸七製茶のブランド「ななや」。1988年に玉露の生産農家と一緒に抹茶の生産と販売を始めた静岡の先駆け的存在。藤枝のおいしい抹茶を伝えるために始めたのが「ななや」です。
今回対応していただいた丸七製茶リテール部長の鈴木さん。
店内には、茶葉やティーバッグのほか、抹茶ジェラートやチョコレートなど、さまざまなオリジナル製品が並べられています。
中でも今回注目したのが、「Premium MATCHA7(プレミアムマッチャセブン)」。最高級の抹茶を使ったチョコレートです。香料やレスチンは一切使用せず、カカオバターを仕入れて自社で製造しています。
「私たちはカカオバターを仕入れて、自社でチョコレートを製造しているのが特長です。一般的に販売されている抹茶チョコレートは、ホワイトチョコレートを仕入れて抹茶を加えているものが多く、カカオバターから造るのは珍しいと思います。」と鈴木さん。
7段階の濃さの抹茶チョコレートが2本ずつと、ほうじ茶のチョコレートが2本入っています。2019年に開催されたパリのサロンドショコラに参加した際は、現地で好評で完売だったとのこと。左から1つ目は甘く、7番目にいくほど渋みと深みを感じます。
おすすめの楽しみ方は、煎茶と一緒に食べること。「コーヒーは香りの種類が違うので、煎茶と一緒に楽しんでみてください。」と鈴木さん。
店内には、玉露やあさつゆなどさまざまな種類のお茶も売られています。パッケージが可愛いのでお土産にも喜ばれそうですね。
全国有数の玉露の産地「藤枝」でお茶体験を満喫してみてはいかがでしょうか?
(施設情報)
玉露の里
藤枝市岡部町新舟1214-3
午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)茶室(瓢月亭)
休館日 年末年始(12月28日~1月2日)
054-668-0019
https://www.city.fujieda.shizuoka.jp/soshiki/_shisetsu/1445918554611.html
(施設情報)
ななや 藤枝店
静岡県藤枝市内瀬戸141-1
10:00~18:00
定休日 水曜定休
054-646-7783