多様な鳥に触れ合える「掛川花鳥園」
花と鳥との触れ合いを楽しめる「掛川花鳥園」。トリップアドバイザー「旅好きが選ぶ!日本人に人気の動物園・水族館ランキング 2020」において2位に選ばれるなど、全国的にも人気のある施設です。
東名高速の掛川ICから車で5分とアクセスが良いので、旅の途中に立ち寄るのにもぴったり。今回はそんな「掛川花鳥園」の見どころをスタッフに伺ってきました。
案内していただいたのは、バードスタッフ統括の北條さん。
「動物園に行く人と掛川花鳥園に来る人では、目的が違うかな。」と北條さん。掛川花鳥園に一歩踏み込むと、その理由がよくわかりました。コンセプトが「触れ合い」というだけあり、鳥たちがすごく身近な存在に感じます。普段は遠くから何気なく見つめるだけですが、
ここではまるで友だちになったかのように肩に乗ったり、手に乗ったりと触れ合いを楽しめます。
手のひらサイズの小さい鳥だけだと思ったら大間違い。フラミンゴや孔雀などの鳥たちも、人混みに紛れて歩いています。柵やおりがない状態でここまで近くで見られる動物園や花鳥園はかなり珍しいでしょう。
子どもだけでなく、大人でもついつい気持ちが高まります。
小さな柵を挟んで、目の前を泳いでいるのが、ケープペンギン。南極に住んでいる
イメージがありますが、ケープペンギンは南アフリカに住んでいるため、日本の環境でも
十分適応できるそうです。
掛川花鳥園では目の前で泳ぐ姿をみられるので、ついペンギンの一つ一つの動きに注目してしまいます。
ペンギンの膝のせ体験も時間限定で行っています。タイミングが合えば、ペンギンと一緒に写真を撮ってみてはいかがでしょうか。(1日2回、各10組限定、要予約)
オオハシに餌をあげる北條さん。オオハシは頭が良く、スタッフシャツを見ると、飼育員の人だと判断できるようです。餌をあげる体験は誰でもできます。小さなお子さんと一緒に、餌あげを楽しんでみるのもいいでしょう。
掛川花鳥園には、珍しい鳥がいっぱい!こちらは、ハシビロコウの「ふたば」。すらっとした足に大きなくちばしがある、アフリカ原産の鳥です。
外見では性別がわからないため、2019年にDNA検査をしたところ、女の子ということがわかったそう。関係ができている人には、挨拶として、くちばしを鳴らしたり、お辞儀をしたりしてくれます。北條さんも「二ヶ月前くらいからようやく挨拶をしてくれることもあるようになった。」と嬉しそうでした。静岡県内だと、現在は掛川花鳥園でしか見られません。
掛川花鳥園では、フェンスを挟んで目の前にハシビロコウがいるので直接見たり、写真を撮ったりできます。また、動かない鳥として知られていますが、花鳥園にいる「ふたば」は比較的動くらしく、空を飛んでみせたり、翼を広げたりしてくれることもあります。
コウノトリの一種で、クラハシコウと呼ばれているこちらの鳥。アフリカ原産でハシビロコウと同じ地域に生息しています。日本ではなかなかお目にかかれない貴重な鳥です。
そして、屋外エリアに出ると会えるのがヘビクイワシの「ベル」。ハシビロコウと同じく、アフリカ原産。ヘビクイワシは「世界で一番美しい鳥」と言われることもあるそうです。見た目がシュッとしており、顔もかっこいいですね。
ヘビクイワシの特長は、その長い足。蛇などの獲物を見つけると、キックをして仕留めることから、掛川花鳥園ではもう一羽のヘビクイワシ「キック」がゴムのヘビを相手にショーで実演も行なっています。
ここまで人前に出てくるヘビクイワシは全国的にも珍しいそう。最初はハーネスをつけて訓練を行い、ここ最近やっと出られるようになりました。
自由にして逃げていかないのも、飼育員さんによるトレーニングの賜物です。時折、少し離れた場所まで走っていき、周りをキョロキョロと見回しながら散策を楽しんでいました。北條さんが合図を送ると、すぐに戻ってきます。
一通り触れ合いを楽しんだあとは、ショッピング。掛川花鳥園では、ここでしか購入できないオリジナルのグッズが販売されています。
「フクロウやペンギンの人形は既製品がありますが、ハシビロコウなどマニアックな鳥のぬいぐるみは既製品が少ないです。そのため、掛川花鳥園では、オリジナルで作った鳥のぬいぐるみを多く販売しています。」と北條さん。
ぬいぐるみのほか、Tシャツやバッグ、靴下、キーホルダーなどかわいい鳥グッズがたくさん。多様な鳥との触れ合いで、癒されながら思い出を作ってみませんか。
(施設情報)
掛川花鳥園
静岡県掛川市南西郷1517
平日 9:00~16:30 (最終入園16:00)
休日 9:00~17:00 (最終入園16:30)
0537-62-6363
https://k-hana-tori.com/information
※施設情報は変更となることがあります。HPをご覧ください。