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おでかけ バス旅シリーズ 静岡県中部オススメスポット

日帰りバス旅【西部・前編】浜名湖周辺でおとぎの国と花を楽しむ

車を持っていない方でも気軽に楽しめるバス旅。今回は静岡県西部エリア、浜名湖と浜松駅周辺を楽しめる日帰りバス旅のおすすめコースをご紹介します。

 

まずはJR浜松駅からスタートです。

 

北口に出てすぐに地下に降り、次のエスカレーターで地上に戻るとバスターミナルに到着します。バス停1番乗り場から「遠鉄バス・舘山寺温泉 村櫛行き30番」に乗って行きましょう。

 

最初のスポットは、「ぬくもりの森」です。閑静な住宅街の坂道を散策していると突如現れた、まるで中世ヨーロッパにある小さな村に迷い込んだような空間。点在する様々な可愛らしい建物には、小さなカフェやレストラン、雑貨ショップが全部で12店舗。建物とショップ巡りを楽しむことが出来るスポットです。

舘山寺温泉 村櫛行き「すじかい橋」で下車、徒歩5分ほどで到着します。「ぬくもりの森」は静かな住宅地にありますが、駐車場等にスタッフが案内してくれるので安心です。

 

この小さな小さな「ぬくもりの森」は、独自の建築スタイルを追求した「ぬくもり工房」の創業者 故佐々木茂良氏が「こんな建物があったらいいな・・・」と20年以上をかけてコツコツと創りあげてきた場所なんです。今ではフォトスポット・ショップ巡りに人気の場所ですが、実は敷地内の建築物はモデルルームを兼ねていて、同じ世界観で自宅や店舗を建てることも出来るそうです!

「ぬくもりの森」は、敷地に点在するそれぞれのショップに足しげく通うファンや、長年の夢をカタチにした建物を実際に依頼して建てるなど、こだわりの想いを持っているファンの方が多い特別な場所なのです。

 

「ぬくもりの森」を案内してくれるのは、運営スタッフの白井さん。

木々に囲まれた「ぬくもりの森」が大好きで、ずっと前から何度も通っていたのだそう。「毎日この穏やかな空間で過ごせるのが幸せなんです」と話す白井さん。

おすすめのスポットを伺うと「小さな小さな敷地に、ギュギュっと小さな建物が詰め込まれた場所なので、見どころがたくさんあります。その中でも『ぬくもりガレリア(別途入場料)』という創業者一番のお気に入りだった空間は特にオススメです。実際に暮らしていた重厚感溢れるサロン、開放的なテラス、ファンタジックな洞窟があります。喫茶しながら時間を忘れて非日常感を味わえるのが人気の理由かもしれませんね。」

「また、年齢問わず人気なのは、36種類のフレーバーから選べるジェラテリアと、カフェが併設されたチーズケーキ専門店などのスイーツショップです。」

それぞれの建物も気になりますね。それでは、「ぬくもりの森」の不思議で可愛らしい空間を散策してみましょう。

 

小さな小さな「ぬくもりの森」のお店を順にみていきましょう。入口にあたる「インフォメーション」で検温を済ませ、坂道を散策しながら左手に見えるのはレザーショップの「ライトシャイン」です。

高級感たっぷりのオリジナル発注したレザーで作られたカラフルなお財布やキーホルダー、ポーチなどが並びます。ベルトに使われる厚手のレザーで作られたキーホルダーなど、高品質なのにリーズナブルな価格と、その場で名前を入れてくれる特別感が人気のお店です。

 

次に水車小屋を模した小さな雑貨屋「COZY」です。水車小屋の風景を実現するために水路を引いたというこだわりには驚きです。時折動く水車にも注目ですね。さて、可愛らしいショップ内にはスワロフスキーを使用したサンキャッチャーやアクセサリーなどの雑貨が所狭しと並んでいます。

 

スワロフスキーを使用したアイテムなどはCOZYオリジナルの手作り商品のため、購入後の修理も可能です。通い続けるファンが多いのも納得ですね。

 

水車小屋から小路を進むとさらに小さな建物たちが見えます。キリム用のブラシをドアの取っ手に使う建物…何とトイレでした!他にも樹木が曲がりくねったような手すりに沿って進むと、一箇所だけハートにくり抜かれた手すりを発見。建物に遊びゴコロがたっぷりなのは、見てくれた人に笑顔になってほしいと想う作り手の願いなのだそうです。写真スポットがたくさんあるのも、ぬくもりたっぷりの想いからなのですね。

 

ハートの手すりの奥に見えたのは、キラキラした雑貨の並ぶ小さなお店、トルコ雑貨の「Blue Cottage」です。トルコ製のシェニール織カバーは高級感とエキゾチックな雰囲気です。一つ一つ手作りという香水瓶やトルコランプ、目玉のような模様が特徴の「ナザールボンジュウ」と呼ばれるトルコの魔除けアクセサリーなど、色とりどりの世界に日本にいることを忘れてしまいそうでした。

 

ブルーコテージ向かいの「ふくもり(入場料別途)」では、ふくろうやチンチラ、ハリネズミと触れ合うことができます。フリータイムのため、小さくてあたたかな存在に心ゆくまで癒しの時間を過ごせます。

 

ハリネズミはすくうようにして、そっと包み込みながら抱っこしてあげましょう。狭いところが大好きなので、隠れるようにもぐっていますが、ふくもりのハリネズミたちは人にも慣れているので可愛い顔を見せてくれますよ。

 

続いて、先ほど紹介していただいた「ぬくもりガレリア(利用料別途)」へ。

インフォメーションで受付を済ませ、中庭へ続くアーチ横の階段を進みます。緩やかにカーブする石階段にワクワクしながら2階に到着すると、目の前に現れたのは重厚な作りのサロン。冬は暖炉のあたたかさにじんわりしたり、心地良い風を感じたり、特別な空間というのもうなずけます。プチカフェコーナーの奥には洞窟のような回廊とツリーハウスのような不思議な空間が続いていて、それぞれ思い思いの場所でゆったり過ごすことができます。

「ぬくもりガレリア」のテラスから中庭が見えます。この中庭でのオススメが「森のチーズケーキやさん」です。

 

チーズの濃さや季節のフルーツを使ったボトルチーズケーキなど全5種類から選べます。 いずれも防腐剤や合成着色料を使用していないため、お子様にも安心。

 

写真はプレーンタイプの「森のちーずけーき」。二層仕立てのチーズケーキの上の層はクリーム状に、下の層はなめらかな舌触り。瓶に描かれたイラストは「ぬくもりの森」のスポットで、定期的にデザインが変わるのだそうです。カフェは店内イートインスペースと陽だまりの心地よい中庭での喫茶が可能です。

「ぬくもりの森」をじっくり散策していると、時が経つのも忘れるほど。木々が揺れるざわめきと小鳥のさえずりを聞きながら、小さな「ぬくもりの森」で日常から離れたひとときを過ごしてみてはいかがですか。

 

次は同じく浜名湖周辺にある、はままつフラワーパークに向かいます。

バス停「すじかい橋」の2番乗り場から、舘山寺温泉 村櫛行き・30番「フラワーパーク」下車、目の前に入り口があります。

 

はままつフラワーパークは30万㎡(東京ドーム約6.4個分)もの広大な面積を誇り、約3,000種類の四季折々の花を楽しむことができます。舘山寺、浜名湖沿いの浜松市動物園に隣接し、起伏に富んだ地形の中を散策できます。

メインエントランスでは季節の花噴水池や絵花壇が訪れた人を歓迎してくれます。

 

今回ご案内いただいたのは25年間勤めていて、広大な園内を熟知されているはままつフラワーパーク総務課の村松さん。

おすすめのコースを尋ねると「噴水池を中心に、クリスタルパレスを通ってぐるっと一周歩くコースがおすすめです。園内は広いので、周辺の並木道を散策するのも良いですね。春にはサクラが見られるエリアやフジで作られたアーチを通れば、見頃を迎えて美しい植物たちが楽しめます。レストランはメインエントランスの横にあるので、最後にランチで鰻を食べてみてはいかがでしょう。」と村松さん。

それでは実際に周ってみましょう。

 

まずは園内で一際目立つ「クリスタルパレス(大温室)」に向かいます。温暖な気候で育つトロピカルな植物や季節ごとのテーマに合わせた花の展示など、魅力的なエリアです。

 

今回は「フラワーバレンタイン」をテーマに、ユリやマーガレット、ガーベラなどを使った展示が行われていました。

鮮やかなピンクのガーベラで彩られたフラワードレスは、ガーベラをおよそ800本使って作られたそうです。造花ではないので定期的にスタッフが手入れをして、美しい色合いを保っています。

 

さらに進んでいくと、南国の植物が広がるエリアに入ります。

白いユリは結婚式のブーケやコサージュに使われるアマゾンユリです。垂れ下がるように咲く姿が特徴的で、思わず足を止めて見入ってしまいます。

 

奥にはお酒のテキーラの原料であるリュウゼツランの仲間、アガベが黄色い花を咲かせていました。アガベは数十年に一度しか花を咲かせないため、花が見られるのは非常に貴重です。開花例は少なく「いつ咲くのか予想できない植物」とのことです。

貴重な植物の姿を見ることができるのも、はままつフラワーパークならではですね。

 

クリスタルパレスから外周へと逸れていくと、散策を楽しめるコースが現れます。春には一面がサクラとチューリップで賑やかです。冬の落ち着いた季節には、白いセツブンソウや黄色い福寿草が春の訪れを告げてくれます。

 

クリスタルパレスの隣へと進むと、植物を組み合わせた立体造形物のモザイカルチャー「森の仲間たち」が現れます。2020年は「浜松モザイカルチャー世界博2009」が開催されて10年。また、はままつフラワーパークが開園50周年でもあるため、メモリアルな年でした。

2020年11月に作られたこのモザイカルチャーは、中央のブランコ風ベンチに人が座ることで「森の仲間」として作品が完成するコンセプトで、アルテルナンテラやヘデラなど約7万5,800株を使用した、躍動感ある作りになっています。

ぜひ写真を撮って、作品の一部になってみてはいかがでしょうか?

 

植物に癒されたあとは、カフェレストラン「花の散歩道」でランチにしましょう。

オーナーが育てた無農薬野菜を作った野菜カレーや大人でも覚悟のいる特大カツカレー、優しい味わいのパスタなどのメニューがあります。

 

おすすめは「浜名湖うなぎの卵とじ(みそ汁・香物付き)」です。浜名湖産のうなぎをふんだんに使った「うな玉丼」ですが、お値段は980円(税込)とリーズナブル。

 

他ではなかなか味わえない手の届きやすさと、タレが染み込んだうなぎとふわふわの卵が絶品の人気メニューです。

 

「はままつフラワーパーク」と「ぬくもりの森」は見どころ盛りだくさんのスポットでした。

週末のお出かけにいかがでしょうか?

 

 

(店舗情報)

「ぬくもりの森」

静岡県浜松市西区和地町2949

【平日】

11時~16時

【土日祝】

10時〜17時

053-486-1723

https://www.nukumori.jp/

 

(店舗情報)

「はままつフラワーパーク」

静岡県浜松市西区舘山寺町195

【3月〜9月】

9時〜17時

【10月〜11月】

9時〜16時30分

【12月〜2月】

10時〜16時30分

053-487-0511

https://e-flowerpark.com/

 

※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点等から営業日時等について変更となる可能性もありますので、事前に各施設の公式サイトをご確認ください。