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あなたの香りはこれ!世界に一つだけの香り作り 「磐田市香りの博物館」

香りひとつで、気分は変わるもの。好きな香りをまとえば、ふわっと気持ちがゆるみますよね。そんな“香りのディープな世界”を楽しめるのが、今回ご紹介する「磐田市香りの博物館」。

 

ここは、香りのルーツを分かりやすく学べるのはもちろん、2022年1月には、ファンタジックな香りの世界へ飛び込める「香りのVRシアター」もオープン!さらに、コンピューターが自分に合ったドンピシャな香りをアドバイスしてくれる、ユニークな自分だけの香り作り体験ができると話題です。

 

珍しくて、楽しくて、料金はリーズナブル。磐田市に来たら、ぜひ立ち寄って欲しいスポットです。

 

東名高速「浜松I.C」または「磐田I.C」から車で約20分、磐田バイパス森岡I.Cより約5分。JR豊田町駅北口から歩いて5分。閑静な住宅地に、ひときわ目立つエメラルドグリーンの建物が「香りの博物館」です。

 

大きく開いた門扉の中央には、さんさんと輝く太陽の飾り。外観は、メルヘンなお城のような雰囲気。入る前からワクワク感が高まります。

 

門をくぐると、ハーブが香る中庭、“静かな海”をイメージした趣のある噴水がお出迎え。そして、壁面の両サイドには、“古代・世界四大文明”の巨大レリーフ(浮き彫り細工)が並びます。

この博物館は、造形作家の仲山進作さんが手掛けたのだとか。

 

ちなみに、「えっ、なんで古代なの?」と思われるかもしれませんが、その秘密は館内に入ると分かります。

 

いよいよ、お楽しみの館内へ。1Fは、誰でも気軽に楽しめる無料エリア。2Fが有料の展示エリアになっています。

 

2Fへ続く階段も、見どころのひとつ。手のこんだ美しいステンドグラスは、空と夕日をイメージしています。ここは“香りがテーマ”の博物館ですが、心に残る「きれい!」や「ステキ!」をたくさん持ち帰れるのも大きな魅力です。

 

階段を上って見えてくるのが、企画展コーナー。

 

奥へ進むと、窓に向かってソファが置かれた展望スポットがあります。

 

ちょうど目の前には、“香りがする木々”を中心に植えた「豊田香りの公園」が見渡せます。実はこの公園、「香りの博物館」がオープンした1997年に同時に作られました。

 

世界的にも有名な香料メーカー「高砂香料工業株式会社」があるのも、ここ磐田市。そんな香りに縁がある地だからこそ、「香りの博物館」や「香りの公園」が作られたのです。

 

さて、こちらは、人と香りの歴史の源流をたどれる常設スペース。

 

こちらでは香りにまつわる歴史的な品々を展示していたり、タッチパネル形式で香りについて分かりやすく教えてくれます。

 

続いて向かったのは、2022年1月に新たに生まれた「香りのVRシアター」。

 

VRというと、ゴーグルやヘッドセッドを使うイメージですが、ここでは一切使用しません。立体的な映像を視界いっぱいに投影することで、空間全体が丸ごとVRシアターになるんです。

 

撮影時に流れていたVRの映像は、バラ、宇宙、夜の森、コンピューターグラフィックスの4つ。それぞれのシーンに合わせた香りが漂い、瞬時に消える仕組み。1グループごとの入れ替え制のため、密になりにくくて安心です。

 

それでは、ファンタジックな香りの旅へ!

 

最初に映し出されるのは、バラの映像。壁も床も、バラだらけ!ガーリーな空間で、没入感のある体験が楽しめます。

 

映像の途中で「キラキラ」が出たら、上部から香りが放出されるサイン。一瞬で、バラの甘く華やかな香りが部屋中を満たします。

 

イマジネーション全開で楽しめるのが、夜の森のワンシーン。どこからともなく、青い蝶がゆらゆら揺れるようにやってきます。優雅に舞う蝶の美しさに胸が高鳴ります。

 

宇宙のシーンでは、地球をポーン!と飛び出して、宇宙飛行士気分で宇宙空間を楽しめます。

 

さらにすごいのは、「宇宙の香り」を嗅げること。「えっ!?宇宙空間に匂いなんて、あるの?」と思いますよね。実際にNASAでは、宇宙飛行士に「宇宙の香り」を覚えさせるために、「宇宙の香り」を開発したと言われています。

 

そんな未知なる香りを楽しめるのが、このVRシアターです!

 

どんな香りなのかは、来てのお楽しみ……。宇宙に思いを馳せながら、「宇宙の香りって、こんな感じなんだ」という感動を味わってみてください。

 

さて、VRコーナーをたっぷり楽しんだ後は、階段を降りて1Fの無料エリアへ。

 

ここで忘れてはならないのが、自分で世界に一つだけの香りを作れる「香りの体験コーナー」。こちらは博物館の設立当初から続いている人気の体験です。

 

まずは香りの見本コーナーへ行き、基本となる香りを自分で1つ決めます。ちなみに、男女別におすすめの香りが分れていますが、今はジェンダーレスの時代。どちらを選んでも、OKです。

 

次にパソコンの前へ行き、香りの診断にトライ。

 

自分らしい香り探しのアドバイザーは、オリジナルのパソコンソフト「マイフレグランス」です!

 

「あなたの顔型は?」「好きなファッションは?」「好きな色の組み合わせは?」など、10項目ほどの質問に答えると、診断書が作成されます。そうして出てきた診断書は、香りだけでなく、性格まで診断してくれるスグレモノ。

 

「今の心の状態は、いらいらの堂々巡りを繰り返しています。人に当たらないように注意してください。」

 

……いや、驚きました。かなり当たっていて、人生相談したくなるレベル。コンピューターとはいえ、決して侮れません。

 

しかも、嬉しいことに、ここまでは無料。パソコンは2台あるので、時間があるときに、カップルや友達同士で立ち寄ってみると良いかもしれません。

 

そして、お目当ての調香体験!診断書をスタッフさんに渡すと、たくさんの香りの中から、レシピに沿った香りをチョイスしてくれます。

 

次に香りを入れる容器を選びます。細かいバリエーションがあり、選択肢が多いのも嬉しいポイント。通常は、博物館のシールが貼ってある容器が基本。料金は、中栓タイプだと2200円(税込)。スプレータイプだと2700円(税込)。

 

これだけでも十分かわいいのですが、オプションでさらに飾りをつけたり、名前や日付を刻むこともできます。

(※現在加工体験は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休止中)

 

もっと容器にこだわりたい!という方には、ハンドメイドの香水瓶がおすすめ。ジェル加工の香水瓶は、手先の器用なスタッフによる手作りの1点もの。

しかも、追加料金は500円~とリーズナブルです。

 

※香水瓶単体の場合は1500円(税込)でお買い求めいただけます。

 

花柄やダルメシアン柄など、お部屋に置いておくだけでもお洒落になるアイテムがいっぱい!

 

今回は紫のお花柄で、ジェル加工の香水瓶をセレクトしました!ボトルの追加料金は500円(税込)。道具一式を受け取ったら、世界でたった一つの香りを自分で作っていきます。

 

いざ、調香!香りのレシピを見ながら、スポイトで配合どおりに香りを混ぜ合わせて、合計25mlになるようにします。

 

今回作った香りは、レモンのように爽やかなシトラス系を基調として、甘酸っぱいフルーティーフローラル系と、レトロな雰囲気を醸し出すパウダリー系を少し加えた香り。キツすぎず、甘すぎず、まさに「これぞ!」と思える自分にとって理想的な香りです。

 

体験中は、ほわっと良い香りを嗅ぎながら作れるので、常にリラックス状態……。気分転換にもなります。

 

ついに完成です!

 

「香り」を楽しむことはもちろんですが、このようにお気に入りの香水瓶に入れると、目でも楽しむことができます。

 

最終的に出来上がる香りは、「オードトワレ」くらいの濃度。大体3~4時間で香りが消えるので、朝お出かけ前にシュッと付けるとほのかに香り、お昼ぐらいまで心地の良い香りが続きます。

 

オードトワレとは:香水の一種。一般的に「濃度が5%~10%、持続時間が3~4時間」の香水を指す。

 

良い香りに包まれてテンションが上がるのは、女性も男性も同じ。カップルで体験すれば、ステキな思い出ごと香水瓶に閉じ込めることができますよ。

 

お出かけ先でもお家でも。ほのかな香りとともに、その日の楽しい思い出が蘇るはず……!

 

完成した香りは、このようにおしゃれな紙バッグに入れて持ち帰れます。自分用はもちろん、香水好きの人にプレゼントしても喜ばれそうですね。

 

ちなみに、「もう一度この香りをまといたい!」と思ったら、レシピを持参すれば、1050円(税込)で再調香してもらえるとのこと。ようやく見つかった自分だけの香りをリーズナブルに使い続けられるのも、「香りの博物館」のおすすめポイントです。

 

旅の最後に、「香りの博物館」でお土産探し!1Fのミュージアムショップでは、アロマや香水、お香から、ハーブティーまで幅広いラインナップがそろいます。

 

イチオシは、「行興寺」に語り継がれる「藤」の香りをイメージしたオードトワレ「藤かほり」2420円(税込)。この香水は、パリで活躍している静岡県出身の調香師の新間美也さんの調香です。

 

ふわりと広がる、甘く優しい高貴な香り。目を閉じれば、風にそよぐ藤のベールに包まれているような感覚になります。

 

「香りの博物館」の最新情報を入手するなら、SNSをチェックしてみてください。企画展の情報や、「へ~!」「なるほど!」な香りにまるわる小ネタを発信しています。そのSNSを担当しているのが、ローズ系の香りが好みの学芸員の落合秀俊さん。

 

「香りの博物館」で、おすすめの楽しみ方は?と落合さんに質問してみると、こう教えてもらいました。

 

「仲山進作さんの造形物は、壁面のレリーフからステンドグラスまで、それぞれに意味があります。じっくり眺めて、香りとの関係を楽しんでください。それから、今後はVRシアターの映像も随時変わる予定です。」

 

他にも、「香りの博物館」の入館料はもともと310円(税込)とお値打ちですが、1000円(税込)の年間パスポートだと、何度も使えてさらにお得になるそうです。「香りの博物館」の企画展は、年に4回開催。年パスで何度も通って、企画展を制覇するのも良いですね!

 

 

特別な日もそうでない日も。オンリーワンの香りをまとえば、気持ちが弾みます。

あなたも、ちょっぴり気分が上がる「香りの博物館」へお出かけしてみませんか?

 

 

(施設情報)

「磐田市香りの博物館」

〒438-0821 静岡県磐田市立野2019-15

TEL 0538-36-8891

https://www.iwata-kaori.jp/

 

入館料

大人:310(260)円 / 学生(高校生以上):200(160)円 / 小中学生:100(80)円

※ ( ) 内は20名様以上の団体割引料金です。

※全て税込み価格です。

※ 特別展開催時は変更になる場合があります。

※ 未就学児は入館無料。

※ 1階部分(体験コーナー・ミュージアムショップ・カフェテラス)は入館無料でご利用いただけます。

※ 障害者手帳等をお持ちの方及び介助者1名は入館無料となります。窓口にて手帳をご提示ください。