百貨店にアートな癒し水族館誕生! 「スマートアクアリウム静岡」
2022年4月、”全国初”となる百貨店併設の水族館が、静岡駅前の松坂屋にオープン。
「スマートアクアリウム静岡」は、これまでの概念を飛び越えた、スタイリッシュな施設。まるでアートを楽しむかのように、水の生物たち約100種類、約2200匹をじっくり鑑賞できます。
イルカやサメが泳ぐような巨大水槽はありませんが、ユニークな魚や別名「世界で最も美しい」と言われる青いカエル、ファッショナブルな模様の熱帯魚など、個性豊かな生き物たちが勢ぞろい!時間を忘れて、何時間でも眺めていられます。
そんな新感覚の大人でもゆったり楽しめる水族館、中は一体どうなっているのでしょう?
JR静岡駅北口から徒歩3分ほど。
松坂屋静岡店の7Fに「スマートアクアリウム静岡」はあります。静岡駅から松坂屋へは地下道を通って行けるので、天候に恵まれなくても安心。
案内板に従って進めば、初めてでも迷わず行けます。
水族館は、黒を貴重としたスタイリッシュな空間。
入口には、幻想的な光が水面のように映し出され、ロマンチック!まるで水中にいるような、非日常のワクワクを味わえます。
館内は大きく5つのエリアに分かれており、それぞれ違った楽しみ方ができます。
特に順路は決まっていませんので、お気に入りのエリアを見つけて、じっくり楽しみましょう。
中に入ると、松の盆栽が入った四角い水槽がお出迎え。
ここは「ウエルカムゾーン」と呼ばれる、世界文化遺産構成資産登録の景勝地「三保松原(みほのまつばら)」をイメージしたエリアです。
カギとなるのは、松・波・富士山。松の盆栽、枯山水の石庭、四季折々の富士山を映像とともに楽しめます。
そして、水槽の中で泳ぐのは、三保松原の海岸で見られるようなアジやキス。
食卓に欠かせない身近なお魚が、元気いっぱいに泳ぎ回っています。
次に現れるのは、「NAGAMERU(眺める)」エリア。
青くライトアップされた壁面水槽は、まるで額縁に収められた絵画のようです!
ゆったりと美術館でアートを楽しむように生きものたちを観察できます。
また大きな丸水槽にはフタがなく、上からのぞいたり、横からじっくり観察したりと、様々な見方で楽しむことができます。
こちらは、丸水槽のなかで泳ぐ「ノコギリハギ」の幼魚。
おちょぼ口がとても可愛らしいです。
この魚は毒を持つフグ「シマキンチャクフグ」とよく似た姿で生きることで、身を守っているのだとか。
実際に水族館でも、この2種類の魚は同じ水槽に入っています。
あまりにもそっくりで、見分けるのは至難の業!……ですが、見慣れてくると顔つきや体つきの違いが分かってきます。
「こっちは、シマキンチャクフグ?」
「あれ、ノコギリハギだっけ?」
そんな風に、友だち同士で「どっちかな?」とクイズを出し合うのも楽しいです。
ノコギリハギ:インド洋や西太平洋に分布するカワハギの仲間
続いてのエリア「TSUNAGARU(繋がる)」は、展示を一工夫。
見開き図鑑をイメージした紹介ボードとともに、アマゾン川流域や東南アジアに生息する生き物たちを展示しています。
聞けば、写真の何点かは、アマゾンへ行った経験を持つスタッフが自ら撮影したものだそうです!リアルな現場の空気感を感じられるのも魅力です。
ぱっと見、何もいないかと思いきや……。
よ~く目を凝らしてみると、スケスケな魚を発見!なんと背骨や内蔵まで丸見え。
透明なボディーを通して、体の向こう側まで見えます。
この魚は、東南アジアに生息するナマズの仲間「トランスルーセントグラスキャット」。
とても温和な性格で、流下してくる水生昆虫などを餌にしているのだとか。
このように一風変わった魚を間近で眺められるのも、「スマートアクアリウム静岡」の醍醐味です。
恐竜よりも古くからいた、古代魚「ポリプテルスの仲間」たちもいます。
悠々と泳ぐ姿は、まさに生きた化石。太古のロマンを感じられます。
ポリプテルスの仲間:約2億5千年前から地球上に生息しているといわれている古代魚の一種
こちらは、ゆっくり座って水槽を眺めながら、好きな本を手にとって楽しめる「DISCOVERY」エリア。
テーマごとに本が分かれていて、気になる魚についてさっと調べられるのが嬉しいポイント。
魚好きの探究心を徹底的に満たしてくれます。
もしここで神出鬼没のキャラクター、”オスカルくん”に出会えたらラッキー。
オスカルくんと気軽に会話を楽しめます。
「こんにちは!お姉さん、遊びに来てくれたの?」
「よく見たら、ステキなカメラを持っているね。僕のことを撮ってくれるの?」
そんな風にオスカルくんに話しかけられて、ほっこりした気持ちに。
オスカルくんと一緒に、おみくじor謎解きを楽しめるので、好きな方をチョイスしましょう。
ちなみに、オスカルくんの正体は、南米コスタリカに生息する「イチゴヤドクガエル」。
背中にイチゴのようなツブツブがついていることから、この名前がつけられました。
後でご紹介する「YOSOOU(装う)」エリアにも、同じヤドクガエルが住んでいます。覚えておいてください。
思いがけない体験ができるのが、「MITSUKERU(見つける)」エリア。
研究者になったつもりで骨格標本を眺めたり、高精度の顕微鏡で拡大したり。
さらに魚の脳や心臓も置かれていて、生きものたちの知られざる姿を発見することができます。
置かれている標本は、魚や昆虫から、なんと本物の恐竜の骨まで!
肉眼で見られるだけでも感動しますが、顕微鏡を通すことで細かい構造まで手にとるように分かり、思わず「わぁ、すごい!」と感嘆の声が出てしまいます。
さらに骨格から姿形を想像して、自由に絵をかけるスペースもあります。
想像の羽を広げながら、イラストを描いてみてください。
水族館の主役は、もちろん命のきらめきを見せてくれる生きものたちですが、「MITSUKERU(見つける)」エリアのように、標本の生きものに注目してみるのも水族館の楽しみ方の一つです!
「スマートアクアリウム静岡」で1番の注目は、「YOSOOU(装う)」エリアです。
百貨店らしい色とりどりのカラフルな展示に心が躍ります!
このエリアの模様は、海水魚「ニシキテグリ」が元となって作られました。
ハイコントラストの体色やアートな模様が、ファッショナブルで印象に残ります。
ニシキテグリ:琉球列島からオーストラリアにかけて珊瑚礁地帯に分布する熱帯魚。
別名「マンダリンフィッシュ」
水槽をのぞきこむと、熱帯魚が気持ちよさそうに泳いでいます。
色とりどりの魚たちが放つ煌めきは、まるで宝石のようです。
ここでは、水族館のキャラクター、オスカルくんの仲間「コバルトヤドクガエル」を探してみてください。
このカエルは、別名「青い宝石」「世界で最も美しいカエル」と言われるほど、引き込まれるような美しさを秘めています。
最後のエリアは、和の装飾が施された「NAGOMU(和む)」。
奥の壁には、金魚や日本の四季をイメージした映像が投影されています。
幻想的で優雅な雰囲気に包まれています。
ここでは、チンアナゴにも出会えます。
おそるおそる砂の中からニョキニョキっと体を伸ばし、ゆらゆら揺れているかと思いきや、何かの拍子でさっと砂に潜る……。
そんな臆病な姿が、とてもいじらしく、心が癒されます。
水族館をたっぷり楽しんだら、最後はミュージアムショップ「COCO AQUA(ココアクア)」でお土産探し。
先ほど癒やされたチンアナゴをお土産にしてみませんか?
オリジナルアイシングクッキー「チンアナゴBOX」1,400円(税込)は、ここでしか買えない限定品。
2つのクッキーは組み立て式になっていて、プレートにチンアナゴをニョキッと立たせることができます。
そして、さり気ない個性を取り入れた「オリジナル和三盆」1,300円(税込)もおすすめの限定和菓子。
水槽をイメージしたパッケージの中には、カラフルな和三盆と金平糖が入っています。
フタを開ければ、思わず見とれる美しさ!
じんわりと口の中で溶けていく優しい甘さに、ほっと和みます。
静岡駅前の喧騒の中に誕生した癒しの別世界「スマートアクアリウム静岡」。
ゆっくりしたいときにふらっと訪れて、癒しのひと時を過ごしてみてください!
(施設情報)
SMART AQUARiUM SHIZUOKA(スマートアクアリウム静岡)
〒420-8560 静岡県静岡市葵区御幸町10-2 松坂屋静岡店本館7階
TEL 050-3131-9211
WEBサイト:https://smartaqua-sz.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/smartaqua_sz/