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伊豆でフランス気分!? 異国情緒あふれるバラの楽園「河津バガテル公園」

伊豆半島の南東部に位置する河津町は、「河津桜」発祥の地として知られていますが、今回はフランス・パリを思わせる美しい“バラの名所”をご紹介します。

 

「河津バガテル公園」は、フランスにある「パリ・バガテル公園」の姉妹園として、今から20年以上前にオープンしました。

約3ヘクタールの広大なガーデンには、1,100品種6,000株を超えるバラが咲き誇ります。

 

園内の無料エリアには、フランスの街角を再現したカフェやショップも……!

まるでフランス映画のワンシーンのようで、パリジェンヌ気分を味わえます。

 

さらに、2022年10月1日(土)~11月30日(水)の間は、「秋バラまつり2022」も開催中!

花のみずみずしい香りが漂う空間で、メルヘンで非日常な時間を楽しんでください。

 

耳馴染みのない「バガテル」とは、フランス語で「小さくて愛らしいもの」の意味。

2001年、河津町とパリ市が技術提携し、パリのブローニュの森にあるローズガーデン「バガテル公園」をイメージした「河津バガテル公園」を作り上げました。

 

バラとともに、フランス気分を味わえるのが、こちらの魅力。

この公園の顔といえる立派な門扉も、フランスから取り寄せたものです。

 

開園を待ちわびる人の楽しみが、このゲートが開く瞬間!時間になると、にっこり微笑むスタッフさんの手で、ゆっくり扉が開いていきます。

 

ゲートにはフランス時間(写真左)と日本時間(写真右)を表示した、2つの時計が取り付けられています。

突然ですが、この時計の針のモチーフ、何だと思いますか?

 

そう!答えは、エッフェル塔。この時計の針も、フランスから取り寄せたもの。

 

心を踊らせながら、いざ入園。小さなフランス旅のスタートです。

 

ゲートをくぐった先には、18世紀のフランスの街角を再現した「フランス広場」が広がります。

ここは、誰でも気軽に楽しめる無料エリアとなっており、子供たちの関心を集める噴水を中心に、おしゃれなカフェやショップが点在しています。

 

やわらかな日差しと、風にのって運ばれてくるバラの香り……。

さらに、園内を包みこむ優雅なフランスの音楽が、旅気分を盛り上げてくれます。

 

「どこへ行こう?」と迷ったら、まずはカフェがおすすめです。

木漏れ日が差し込むテラス席で、薔薇がモチーフのオリジナルメニューを味わえます。

 

カフェの中は、モスグリーンの壁や大きな窓、落ち着いた絵画など、フランスらしさたっぷり。

パリジェンヌ気分で、まったりカフェタイムを過ごせます。

 

名物は、河津バガテル公園のオリジナル「薔薇のコーヒー」。

ふわっと鼻に抜けるバラの香りが、優雅な気持ちにさせてくれます。

春と秋のバラのシーズンには、食用のバラが添えられることも!コーヒーと食用バラのマリアージュを楽しめます。

 

他にも、左からキュートなピンク色の「バラのソフトクリーム」、河津町で栽培された食用バラのジャム&シロップを使った「バラのティアラ(カップアイス)」、華やかなピンク色の「バラジュース」など、バラ尽くしのラインナップです。

 

とくに感動したのは、「バラジュース」。

想像以上にバラの花びらがたっぷり入っていて、ストローで吸いきれないほど!香りも強すぎず弱すぎず、炭酸水との相性はバツグン。

この1杯でバラのおいしさを実感できます。

 

無料エリアも大充実ですが、バラが見ごろを迎える春と秋は、ぜひ花いっぱいのローズガーデンへ足を運びたいところ。

ローズガーデンは有料エリアにあるため、入園料※を払って、先へ進みます。

 

途中には、フランスの画家“クロード・モネ”の作品でも有名な睡蓮(すいれん)が咲く池があり、そばにはモネの家が再現されています。

池の脇にはベンチも置かれていて、ひと休みするのにぴったり。名画の世界へ飛び込むように、幻想的な風景を楽しめます。

 

※フラワーシーズンの入園料:1,000円(大人・税込)/300円(小中学生・税込)

 

さらに、木々に囲まれた小道を進んでいくと……

 

突如、広いガーデンと威厳のある建物が出現します。

この建物は、ベルサイユ宮殿のプチトリアノン(小離宮)をモチーフにした「オランジェリー※」。

フランスから素材を輸入しており、窓や外壁など建具にもフランス製のものを取り入れています。

 

まるで中世フランスにタイムスリップした気分を味わえます。

 

 

※オランジェリー:17世紀から19世紀にかけて、ヨーロッパで植物として珍重されたシトロンやオレンジなどの果物が実る樹木を、寒い季節の間養成するためにつくられた温室の建物。

バガテル公園では多目的のイベント空間として年間を通してレセプションや講演会、発表会など様々な催し物が企画されている。

 

オランジェリーは外からでも十分に楽しめますが、ぜひ中にも入ってみてください!

大きな窓の外に広がる美しいガーデンは、見ているだけで癒されます。室内には休憩用の椅子も置かれていて、時間を忘れてゆったりとくつろげます。

 

天気の良い日には、ぜひガーデンに点在している椅子にも座ってみてください。

とびきりの開放感に、思わず深呼吸したくなる気持ちよさです!

お気に入りの椅子を持参して、「チェアリング※」を楽しむのもオススメです。

 

 

※チェアリング:愛用の折りたたみ椅子を公園などの屋外に設営し、飲食や読書、会話などを自然の中で楽しむこと。

 

オランジェリーを背に、幾何学模様のローズガーデンが広がります。

英国式の庭園は全国至るところにありますが、日本でフランス式庭園が見られるのは、とても珍しいそうです。

 

しかも、ここはバラの国際コンクールも行われる、パリのバガテル庭園を忠実に再現した、世界に二つとないガーデン。

春と秋のバラのベストシーズンになると、これまで見たこともないような美しいバラたちが、数え切れないほど咲き誇ります。

 

※写真は春のフラワーシーズンの様子

 

春に咲くバラは、とにかく花の数が多くボリューム満点。

一方、秋に咲くバラは、花の数は減るものの、ひとつひとつが大きく色あざやか。さらに香りも強いのが特長です。

 

赤、ピンク、紫、白、黄色……。ガーデンは日ごとに装いを変えるため、何度でも楽しめます。

写真を撮ったり、香りを楽しんだり。好きなように、優雅な時間を過ごすことができます。

 

ちなみに、黄色い花を見つけたら、要チェック!

「伊豆の踊り子」と名付けられたこの花は、川端康成の短編小説「伊豆の踊り子」がモチーフで「踊り子」が黄八丈※をまとっている姿をイメージしたバラです。

鮮やかな色彩で、見ているだけで元気をもらえます。

 

 

※黄八丈:東京都八丈島に伝わる絹織物

 

また、小高い丘の上には、ガーデン全景を見渡せる「キオスク※」が建っています。

このキオスクも、本場パリ・バガテル公園にある皇居のキオスクを再現したのだとか。

建物には優雅なレースのような装飾が施され、フォトジェニック!どこを撮っても絵になります。

 

 

※キオスク:ヨーロッパで多くみられる,公園や動物園,催し物の会場などで売店や案内所に使われる簡易な小建築。

パリ・バガテル公園にある『皇后のキオスク』を忠実に再現した河津バガテル公園のシンボル。

 

ガーデン東の端には、ベンチが置かれた「海の見える丘」があります。

ここは河津町の街並みと海を見渡せる絶景ポイント。美しい海とともに初日の出を拝める“初日の出スポット”としても人気があります。

 

初日の出の情報は、ぜひ公式サイトやSNSで確認してください。

 

さらに、公園内には、「ドッグラン」が併設されています。

うれしいことに、利用料金は無料。広いドッグランでワンちゃんも一緒に楽しむことができます。

 

 

※飼い主様1名につきワンちゃん2頭まで利用可能

 

さて、園内を充分に楽しんだ後は、「フランス広場」のショップに寄って、お土産を探しましょう。

店内には、バラにちなんだ雑貨や食器、ガーデングッズなどが勢揃い。

カフェで提供している「薔薇の珈琲」もあります。

 

またショップでは、事前予約不要の「香りづくり体験」を行っています。

体験料金は10mlで1,000円(税込)、20mlで1600円(税込)。たった30分で出来る手軽さが魅力です。

 

今回は、開園当初から働いているスタッフの古川さんの手ほどきを受けながら、チャレンジしてきました!

バラが大好きだという古川さん。ガーデンの見どころや季節ごとの楽しみ方など、バラのことなら何でも教えてくれる頼もしい存在です。

 

「香りを作るって、難しそう……」と思われるかもしれませんが、いたって簡単です。

 

説明書を見ながら8種類の香りをかいで、主役の香りと脇役の香りを選びます。

それぞれの配合量を決めたら、レシピに沿って、スポイトを使いながら調香していきます。

最後にボトルに貼るラベルを選び、オリジナルの“香水名”を決めたら、世界でひとつだけの香りの完成!

 

作成中は、「どんな香りになるんだろう?」とワクワクしながら少しずつ理想の香りに近づいていく過程がとても楽しかったです。

 

こちらが完成した香水。おしゃれな見た目に、部屋に置くだけでもテンションが上がります!

 

今回ご紹介した内容の他にも、「河津バガテル公園」には、喫茶コーナーを併設したおしゃれなワークスペースもあります。

Wi-Fiや電源、コピー機を完備。仕事以外にも、読書や集中したい趣味など、幅広く役立ちます。

 

 

知れば知るほど、楽しさが増す「河津バガテル公園」。一度ならず、何度も足を運んで、心潤うリフレッシュ体験を満喫してください。

 

 

(施設情報)

河津バガテル公園

〒413-0511 静岡県賀茂郡河津町峰1073

施設公式HP: http://www.bagatelle.co.jp

Instagram:https://www.instagram.com/bagatelle_info/?hl=ja

TEL:0558-34-2200

 

 

(シーズン・ローズガーデン利用料金)

▼フラワーシーズン:4/28~6/30(春)・10/1~11/30(秋)

大人 1,000円

小中学生 300円

団体大人(10名以上)900円

団体小中学生(10名以上)200円

 

▼サマーシーズン:7/1~9/30(夏)

大人 500円

小中学生 200円

団体大人(10名以上)400円

団体小中学生(10名以上)100円

 

▼ウィンターシーズン:12/1~4/27(冬)

大人 300円

小中学生 100円

団体大人(10名以上)200円

団体小中学生(10名以上)100円

 

※フランス広場(カフェやバラshopなど)への入場は年中無料です。