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まるで実家のような安心感! 「みんなのいえ そら」でのんびり田舎体験

「忙しい日常から少し離れて、心ゆくままにのんびりしたい……」と思うことはありませんか?

そんな時にオススメしたいのが、2022年9月に浜松市 北区 引佐町(いなさちょう)にオープンした「みんなのいえ そら」です。

こちらは、1日1組限定の完全予約制で、好きな時間に訪れることができるカフェ&宿泊施設となっています。

今回は、「第二の実家」のようにのんびりとくつろぐことができた「みんなのいえ そら」(以降、「そら」表記)での体験をレポートします!

 

「そら」は、浜松の市街地から車で約1時間の引佐町(いなさちょう)・西黒田地区にあります。

引佐町の緑豊かな山道を上がると、おしゃれなたたずまいの一軒家にたどり着きました。こちらが「そら」です。

リピーター続出とのことで、どんな素敵な空間が広がっているのか、わくわくしながら中へ入ります。

 

玄関をくぐると、囲炉裏のある土間がお出迎えしてくれます。奥の厨房で、てきぱきとご飯の準備をしながら迎えてくださったのは、オーナーの尾方美香さんとそのお母様(愛称:ふーちゃん)。

部屋の雰囲気とお二人の暖かい様子が相まって、早くも実家に帰ってきたときのような「ほっ」とした気持ちを抱きました。

 

「さあ、上がってくださ~い」と案内してもらった居間の縁側からは、周囲の山々を見渡せる絶景が広がっていました!こんな大自然を目の前にしながらの食事や宿泊ができるのが「そら」の特権です。

 

景色に見入っていると、早速ウェルカムドリンクに「梅の酵素ジュースの豆乳割り」をご用意していただけました。健康を気遣ったやさしい飲み物が身体に染みわたります。

ウェルカムドリンクを飲みながらお部屋の中でくつろいでいると、かまどからご飯の炊けるいい匂いが漂ってきました。

ランチは日替わりの1種類でどんなメニューだろうと楽しみにしていると……

 

運ばれてきたのがこちら!「ふーちゃんの気まぐれお昼ご飯」(1,500円 税込み)です。

真ダイのかぶと煮、えごま天ぷらやクラゲのお刺身、自家製の切り干し大根、数種類のつくだ煮など、なんと15品の豪華なメニューがやってきました。

 

何から食べよう……と迷ってしまいますが、まずは、メインの真鯛のかぶと煮をパクリ。甘辛く煮つけられ、ふっくらホクホクです。魚介類は市場から直接仕入れているそうです。

 

続いて、鮮やかな緑色が目を引くホウレンソウのゴマ和えをいただきます。ホウレンソウは大地の力強さを感じ、しょうゆとゴマの風味と相性抜群です!

十六穀入りのご飯はふっくらと炊かれていて食感もしっかりしており、こちらも絶品でした!

 

「そら」で提供されるお料理でふんだんに使われている季節の野菜は、多くが自然栽培にこだわって敷地内の畑で育てたものです。

 

尾方さんとふーちゃんが漬けてくれた、大根、菊いも、らっきょ、わさび菜のお漬物もお土産に持ち帰りたいほど美味しかったです。

 

食後は挽きたてのコーヒーとデザートをいただき、ほっと一息つきました。

 

尾方さんの「お客さんにくつろいでいってほしい」というおもてなしの心は、お客さんの滞在時間にも表れています。

尾方さんに聞くと、「そら」はお客さんの要望に応えて営業しているため、ランチタイムに滞在する、午前中から来てゆっくりする、はたまたランチを食べたあと夕方まで過ごして帰る…など、皆さん思い思いの時間を過ごしていくそうです。

 

「そら」は宿泊も可能です。

平日は1泊7,000円~(税込み)、金・土・日は8,000円~(税込み)で予約できます*。

2022年12月現在、予約は翌年4月末まで埋まっているとのことなので、

泊まってみたいと思った方は、事前に問い合わせることをお勧めします。

 

*1泊2食付きの料金

 

さらに「そら」では、1,000円~(税込み)で、季節を感じられる特別な体験もできます。

春にはよもぎを使ったおだんご作りや、夏には流しそうめん、秋には芋ほり、冬は焚火で焼きあげるバウムクーヘン作りなど…、ジャンルは多岐にわたります。

写真は秋にグリンピースとそら豆のおはぎを作っている様子です。

お客さんがやってみたいことを相談すると、尾方さんが体験を準備してくれるとのことです。*

 

* 体験は予約時に事前相談が必要です。料金は体験内容により前後します。

 

そんな心遣いにあふれた尾方さんは、以前住んでいた名古屋では経営者として活躍していたといいます。どんなきっかけで「そら」を立ち上げたのか、お伺いしました。

 

「会社を経営し、充実した生活を送っていましたが、当時から心のどこかでこの土地のような自然の豊かさを求めていたような気がします。ある日、『山でのんびりとセカンドライフを過ごそう』と空き家を探したところ、この物件に巡りあいました。

集落の中で一番高い位置にある住宅で、『そら』と呼ばれ、以前から住民みなさんの集まる拠点だったようです。また地域の集いの場になったらうれしいなと『みんなのいえ そら』と名付けました」

そして「そら」はご近所に開かれた場所になっていき、その後、尾方さんのお人柄が高じて、ご新規のお客さまも迎えるようになりました。

 

「そら」の前にある看板は、ご近所さんが厚意で作ってくれたものだそうです。「そら」はすっかり、地域コミュニティの中心のようです。

物件探しの際、尾方さんは移住サポート制度「Welcome集落」*を活用しました。移住前に近隣住民とお話ができたため、スムーズに移住できたそうです。

 

* 浜松市の里山エリアを中心とした制度。

自治会の支援のもと、現地での暮らしぶりなど、移住後の生活で気になることを地域の方から直接聞くことができる。

 

せっかくなので、宿泊したときにいただける朝ごはんの様子をご紹介します。

囲炉裏でいただく朝ごはんも品数豊富で、ランチにも引けを取らない充実ぶりです。

 

夕日や朝焼け、夜の星空など「そら」で味わえるすべての景色が心身を癒してくれます。

お客さんはほぼ全員がリピーターで、ランチや宿泊に訪れては次の予約を入れ「また来るね」と帰っていくそうです。

そんなお客さん達の気持ちが、今回の体験で分かった気がしました。

忙しい日常から少しだけ離れて「そら」に帰ってくれば、身も心も満たされること間違いありません。

 

これからも地域のみなさんと仲良く豊かに暮らしていきたい、と尾方さんは語ります。

「たとえば近所で一人暮らしをしているおじいちゃんは、いつも独りでコンビニ食を食べていたんですよ。そんなの寂しいじゃないですか。だから、夕飯を多めに作って、『今から食べに来ない?』って来てもらっています。

私の母もここに移住しなければ、家でテレビを見てばかりの毎日だったでしょう…。この場所の恵みのお陰で豊かな暮らしができている。

『そら』での活動が、私の活動を応援してくれる西黒田のみなさんの恩返しに繋がればうれしいです」

 

 

(施設情報)

みんなのいえ そら

〒431-2206 静岡県浜松市北区引佐町西黒田280‐2

TEL:090-2779-5876

営業時間:10:00~20:00

定休日:不定休

Instagram:https://www.instagram.com/minnanoie_sora21

 

※完全予約制

営業時間は受入れ状況により変更となる場合があります。