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働く若者紹介

プライベートと仕事の両立を求めて静岡へ。新しい出会いが自分を成長させる。

 

〇森淳治さん

徳島県出身。静岡県浜松市在住。徳島県内の高校から大阪の専門学校へ進学、卒業後、大阪で就職。職場の先輩に教わったのをきっかけに、22歳からサーフィンを始める。以降、オーストラリア、宮崎県を経て、2018年、株式会社遠鉄自動車学校に入社。教習指導員として運転技能教習や学科教習を担当する。

 

〇株式会社遠鉄自動車学校

静岡県西部地区を中心に、浜松2校、磐田、袋井、浜岡、中部(焼津)の全6校を持つ遠鉄グループの自動車学校。普通免許取得や二輪、大型免許も取得可能なほか、高齢者向けの安全講習にも力を入れている。

 

 

サーフィンと仕事の両立を目指して静岡へ

仕事だけでなく、プライベートも充実した生活を送りたい。そう考える人は少なくないのではないだろうか。浜松市にある遠鉄自動車学校の教習指導員、森淳治さんはそんな思いを行動に移し、静岡にやってきた一人だ。
サーフィンができる海にほど近く、ある程度都会で暮らしやすい。寒すぎず、各方面にアクセスもいい場所。いくつか候補を挙げて絞っていった先が静岡だった、と森さんは説明する。
「もともと決めたらすぐに動くタイプ。それまで静岡に縁はなく、もちろん知り合いもいませんでしたが、まったく迷いませんでした」
今はサーフィンができる中田島と、職場である遠鉄自動車学校との中間に住み、波に乗れそうな日には、早朝に海に入ってから出勤するというサイクルで暮らす。

 

 

「気軽にサーフィンができるとてもいい環境で、自分が望んだワークライフバランスで暮らせています。地元の人は、静岡には何もないというけれど、お店はたくさんあるし交通の便もいい。海も山も近い。とてもいいところですよ」

 

 

新しい環境での変化は自分を成長させる

徳島県の高校を卒業後、大阪の専門学校で自動車整備を学び、自動車ディーラーに就職。その後、大阪の自動車学校に転職した。サーフィンに出会ったのは22歳。その頃住んでいた大阪からでは、なかなか気軽にサーフィンに行くことはできなかった、と森さんは当時を振り返る。

 

 

「和歌山や三重、京都の海まで行くのですが、それでも月に2回ぐらい。好きなときに行けるという感じではありませんでした」
以降、思う存分サーフィンができる環境を求め、オーストラリアへワーキングホリデーに。帰国後は国内屈指の「サーファーズパラダイス」と称される宮崎県に移る。
「宮崎でも自動車学校に勤めていました。サーフィン環境はこれ以上ないほど最高でしたが、生活するにはもう少し都会がよかった。それで静岡に行こうと思ったんです」
ネットや雑誌などで情報を集め、今まで来たことがなかった静岡に移住。
「どんな暮らしが待っているんだろうと楽しみでしたね。新しい環境で新しいことに出会い、自分が変わっていくのも成長のポイントですから」

 

 

 

サーフィン経験が仕事にもプラスになる

遠鉄自動車学校に就職したのは、大阪と宮崎での自動車学校勤務の経験を生かせると思ったからだが、選ぶときは「大きなグループのところにしよう」と考えていた、と森さん。
「当社は浜松を中心にグループ校が6校あり、異動もあります。ここでなら知識や技能も積めるだろうと思いました。他の校舎にはサーフィン仲間もいて、非公式ですがチームも作っているんですよ」
今、サーフィンと仕事の割合は?との問いに、森さんは「7:3でサーフィンが7割」と笑うが、仕事に対する姿勢は真剣だ。
「大阪の学校は通学のみ、宮崎は合宿中心でしたから、通学も合宿もある今の職場では、その両方の経験が生かせています」
技能講習の際には、なるべく教習生の緊張をほぐす雰囲気づくりを心がけているという森さん。安全運転への思いは人一倍強い。
「それがインストラクター(教習指導員)の責任ですし、一人でも多くの人に安全運転ドライバーになってもらいたい。そのために一人一人に合った教習をしたいという気持ちは、誰にも負けない自信があります」

 

実はサーフィンも、仕事にいい影響を与えている、と森さんは言う。
「サーフィンはとても難しくて、何年やっていてもできないことも多い。だからこそ教習生の『できない気持ち』が分かるんです。できなくて落ち込んだり、少しずつできるようになったり、といったサーフィンの経験が、相手の気持ちに寄り添った言葉がけにつながっています」

 

 

知らない土地に飛び込んで、新しい環境での出会いや一人暮らしのさびしさすら、前向きに、むしろ軽やかに楽しんでいるように見える森さん。これから仕事を探す人に向けてアドバイスを、というお願いに「どんなふうに生きていきたいかを考えてみては」と答えてくれた。
「どんな仕事が向いているかは、実際働いてみないと分からない部分もありますが、どんな生活をしたいかを広い視野で見てみると、おのずと選択肢は広がるのではないでしょうか」