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働く若者紹介

プラントエンジニアのキャリアを、新天地静岡で生かす

 

○大江 麻依さん

栃木県出身、静岡市在住。東京農工大大学院を卒業後、都内の企業に就職。2019年に転職し、三井・ケマーズフロロプロダクツ株式会社に入社。化学プラントの新規建設や既存施設の更新の際、プロジェクトの計画や設計を行う業務を担当している。

 

○三井・ケマーズフロロプロダクツ株式会社(MCF)

日本を代表する総合化学会社である三井化学株式会社と、米国ケマーズ社 との折半出資の合弁企業。 所在地は静岡市清水区三保。「テフロンTM」をはじめとするフッ素化学に特化した事業をグローバルに展開して55年。ケマーズ社の高度な技術に支えられた高品質の製品や原料を製造・販売し、電気、通信、医薬品など幅広い分野に提供している。

 

 

 

新卒時に興味を持っていた会社に転職

大学で化学工学を専攻し、卒業後は都内にあるプラントを作る会社で設計職に就いていた大江さん。東京には自分のキャリアを活かすことができる仕事がある。しかし、夫の静岡への転勤話から、離れ離れの生活よりも一緒に暮らすことを選択した。でも、仕事に対しては「自分のやりたいことだからこそ続けられるもの。職場探しは、妥協したくない」という思いがあり、新たな就職先を求めた結果、運命的にMCFに出会うことができた。 社会人5年目、経験を積んで資格も取れたタイミングだった。「今なら経験を生かして、新しい職場でキャリアアップできるかも」。この会社への転職を決意した。

実は、MCFは、大江さんがもともと新卒で就職活動をしていた時に興味を持っていた会社でもあった。「今こちらに勤めていることに、ご縁を感じています」。

 

 

静岡から世界に出ていく製品づくりを支援

現在は、プラントエンジニアリングのキャリアを生かし、化学メーカーであるMCFで、製品を作るための設備の設計や計画に携わっている。自分で設計した設備が実際出来上がって、運転される。また、その施設で作られた製品は、いろんな所で使われていく。そこに面白みを感じている。「静岡で作られた製品が世界で活躍し、役に立っている。そうなってくれたらいいな」。

「世の中に影響を与える仕事をしたい」という思いは、働く上で自分の軸にしていた。大江さんにとって、転勤のきっかけは「夫の転勤」で、自分の要因ではなかった。それでも、新たな土地「静岡」で、この夢を叶えられるのではないかと感じている。「結果的に、自分の中でいい方向に転んだのでは」と微笑む。

 

本社の壁には今まで取得した特許のレリーフが数多く飾られている

 

 

 

豊かな自然と食文化を満喫

静岡に住んで半年弱。「人も気候も温かいし、夫と一緒に暮らせるし、心にゆとりが生まれたと感じます」。

都会的な部分と自然豊かな部分が融合した静岡は、アウトドア好きの大江さんにとって魅力的な場所。登山が趣味で、休日には近くの山に登ることも。職場から毎日見える富士山にもいつか登ってみたいと思っている。

静岡の「食」も楽しみの1つ。日本酒が大好きで、地元の人に酒屋を紹介してもらっては静岡の地酒を飲み比べている。内陸で育った大江さんは「魚も美味しい」と実感していて、近くの魚屋で魚を買い求めて食べるのを楽しみにしているそう。

 

 

 

「心のゆとり」を仕事の活力に

静岡で得た「心のゆとり」は、仕事にも好影響を与えている。都内で感じていた満員電車のストレスも解消。現在の会社は就業時間が短く働きやすく、帰宅後に自分の時間も持てている。「今はしっかり寝て、しっかり働いて、メリハリのある暮らしができている。仕事を頑張るには、心の余裕が必要」と話す。夫にとっても自分にとっても地元ではない静岡だが、この先も離れるつもりはないという。住みやすい上に、自分の夢であったグローバル規模の仕事もできる。「これからライフイベントとして子供ができたりするかも知れない。それでもここで、仕事を続け、人生でやりたいことを見つけていきたい」。新天地での今後の生活にわくわくしている 。