【大学生必見】『自分らしい働き方』を実現する企業の選び方とは?
これから就活を始める大学1・2年生に向けて、静岡県庁主催のオンラインイベントが11月13日(日)に開催されました。本イベントでは、人気講師による「企業の見かた・選びかた」や、静岡の魅力的な企業5社が参加した「企業深掘りセッション」など、就活の前に知りたいあれこれをたっぷりと紹介。「Iターン就職」や「Uターン就職」などが注目されている近年、静岡が地元の人はもちろん、地方就職に興味がある方にも有意義な時間になったようです。そこで今回は、イベントで語られた就活前に知っておきたい情報をギュッとまとめてお伝えします!
IターンやUターンって?
都会で生まれ育った人が、出身地以外の場所で就職することを「Iターン就職」、生まれ育った場所以外に進学したあと、再び出身地に戻って働くことを「Uターン就職」といいます。
企業の見かた、選びかた
企業を見るときは、業務内容や働きやすさ、給料、勤務地など気になるポイントが様々ありますよね。でも、実際にはどこを重視すればいいか、どこで見分ければいいのかよく分からないという人も多いのではないでしょうか? 今回はイベント内で語られた「企業の見かた、選びかた」を紹介します!
イベント講師はこの方
羽田 啓一郎
2003年立命館大学卒業後、株式会社毎日コミュニケーションズ(現マイナビ)に就職。 企業の新卒採用のコンサルティング営業に従事し、主に大手企業を担当。 2013年以降は新規事業責任者としてキャリア甲子園、キャリア教育ラボ等を 0から企画しグロース。 複数大学での嘱託講師、政府の政策提言有識者会議等も務める。 2020年3月1日に独立し、株式会社Strobolights設立。
就活の見るべきポイント2選
ポイント1:企業を見るときは“誰に何を提供している企業なのか”をチェック!
羽田さん:学生さんの相談に乗っていると、3年生になっても企業の選び方が分からないという人が多いです。その理由は「興味があるかどうかで企業を見ている」ことにあります。
そもそも興味は、自分の知らないものには持てません。そんななかで、学生さんが知っている企業というのは、身近な一部の企業に限られます。そうなると、自分に合った企業を見つけることは至難の業なのです。
ではどうすればいいのかというと、どの企業も「お客様がいて、困りごとを解決する代わりにお金をいただいている」というビジネスモデルがあることを理解することです。企業が誰をお客様とし、どんなサービスや価値を提供しているのかを知ることで、知らなかった企業も自分の知っている身近なものに結びつくはず。きっとそこから興味につながるでしょう。
ポイント2:誰にとっても“いい会社”ではなく、「自分に合う会社を選ぶこと」
羽田さん:企業を選ぶときに、安定や将来性、働きやすさ、給料などを見るのは50点の選び方です。では、どういう探し方がいいのかというと、誰にとっても“いい会社”ではなく、「自分に合う会社を選ぶこと」。
そんな自分に合う会社を知るためには、まずは自分がどんな環境で、どんな社会人生活を過ごしたいかを想像してください。そして、自分はどういう時、どういうことでやる気が出るのかを考えてみましょう。その答えがみなさんの働くモチベーションになります。それを理解したうえで企業を探すと、自分に合った会社が見えてくるはずです。
学生の疑問を解決! 気になるアレコレを聞いてみた
学生さんに実際の仕事をもっとよく知ってもらうため、本イベントでは静岡県の魅力のある企業5社が参加。企業についての話だけでなく、業界や就活のポイントまでざっくばらんにお話を伺ったので一部を紹介します。また、参加した学生さんの質問もピックアップ! 一緒に企業についての理解を深めていきましょう。
■企業名:株式会社アイエイアイ
人の代わりに、工場での組み立てや製造などの作業を行う、小型産業用ロボットのメーカー。自動車やスマホ、ゲーム機、食品、配送センターの自動仕分けなど、様々なものづくりの現場で活躍しています。特に単軸・直交ロボットにおいては国内・世界ともトップシェア*¹です。
*1国内・海外シェアは、富士経済調査、日本貿易振興機構(JETRO)集計データ
Q.語学を活かせるような場はありますか?
あります! 弊社では、国際ロボット展示会に出展し、箱詰めをしたり、印字をしたりするような小型ロボットのデモ機を展示しています。国際ロボット展示会には外国の方もたくさん来場されるので、そのような場では語学の能力を持っている人が非常に重宝されますよ。
Q.入社する前とあとで仕事のイメージにギャップはありましたか?
入社前は、それぞれが担当を持っているため個人プレーで働いているイメージがありました。しかし、実際に仕事をしてみるといろんな部署と連携しながら仕事をします。お互いが助け合いながらものづくりができるので、いい意味でギャップを感じました。
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■企業名:株式会社タウンズ
「診断技術で、安心な毎日を」をスローガンに、研究開発から製造、販売までを行う体外診断用医療メーカーです。インフルエンザの検査キット、新型コロナウイルスの抗原検査キットを国内だけでなく世界各国でも販売。感染症迅速診断キットの最⼤⼿企業の1社です。今後はがんなどを発見する非感染症領域の研究開発や健康診断などのヘルスケア領域の開拓にも力を入れていきます。
Q.医療分野は理系のイメージが強いですが、文系出身の方もいらっしゃいますか?
理系が中心ではありますが、文系の方も多く在籍しています。研究開発や薬剤師の資格を持っている方だけでなく、ライフサイエンス分野の方も採用をしています。今後はもっと採用の幅を広げていきたいと考えており、文理は特に関係ありません。
Q.キャリアを重ねていくなかで活躍できる人の特徴はなんですか?
いくつになっても素直で、学ぶ姿勢がある人だと思います。また、柔軟性を持って様々なことに対応できることも活躍している人の特徴です。自分はどういうことをやりたいのかを思い描き、自分で仕事のやりがいを見いだせる人は活躍しています。
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■企業名:三島信用金庫
信用金庫とは、地域の発展を目的として設立された会員制による協同組織を指します。三島信用金庫は静岡県東部と伊豆半島を営業エリアとする信用金庫です。そんな同社の経営理念は“共存・同栄”。地域の人と中小企業のために、融資の相談や相続、資産運用、会社設立、販路拡大、事業再生などのお手伝いをしています。
Q.資格が必要な仕事だと思いますが、いつごろから勉強すればいいですか?
仕事をするうえで簿記やFP(ファイナンシャルプランナー)の資格は必要になりますが、入行する際に必要な資格はありません。資格取得支援も充実しているので、入行してから資格を取得しても間に合います。ただ、入行する前に少しだけでも簿記やFP3級のテキストを開き、言葉に慣れておくとよいかもしれません。
Q.金融業界に向いている性格はありますか?
人と話すことが好きな人や親身に相談に乗れる人など、人に寄り添える人は向いていると思います。金融業界は接客業でもあるので、お客様との会話は必要不可欠です。現在、機械化が進んでいますが、提案や相談は今後も人が行い続ける仕事だと思います。だからこそ、人に寄り添える人は金融業界で活躍できると思いますよ。
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■企業名:株式会社一条工務店
戸建ての注文住宅の分野で、2018年以来、完⼯棟数ランキング5年連続で業界ナンバー1を誇る*²ハウスメーカーです。住宅の性能にこだわり、ストーブやエアコンがいらない省エネの家や、地震はもちろん水害にも対策できる耐水害住宅などを開発。お客様にとって一生に一度きりの買い物に、住まいづくりのプロとして携わり、お客様の夢を一緒に形にできることが魅力です。
*2:住宅産業新聞(2021年6月17日)実績は一条工務店調べ
Q.CMを打たないのはなぜですか?
お客様がより良い家に住めるように、住宅の研究や開発にお金をかけたいという思いから、広告を打っていません。お客様に満足していただければ、おのずと口コミは広がります。実際、インスタグラムで「#一条工務店」を調べると、その投稿数は約45万件です。多くの人に知っていただくためにも、お客様に満足していただけるように努めています。
Q.就活で後悔しないためのコツがあれば教えてください。
個人的な経験談になりますが、実は私は一条工務店を受ける前、飲食店でのアルバイト経験から、食品メーカーを志していました。しかし、ピンとくる企業に出会えなかったんです。そこで徹底的に自己分析をしたところ「お客様と関係性を築いて誰かに喜んでもらえる」ことにやりがいを感じていたことに気づきました。そこで出会ったのが今の会社です。もしどこを目指せばいいかわからないという人は、自分がどんなときにやりがいを感じるのか、アルバイト経験や学生時代の経験から紐解いてみるとよいかもしれません。
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■企業名:株式会社しずおかオンライン
静岡駅から徒歩10分のところに本社を置くメディア・広告業の会社です。「感動と行動を想像し、地域の暮らしに幸せの瞬間を届ける」ことをミッションに掲げ、静岡県の女性に向けた「WOMO」、静岡県・愛知県で家を建てたい人に向けた「イエタテ」など自社媒体を運営するほか、自治体や企業などのWEBサイト制作、イベント企画・運営などを行っています。
Q.仕事をしていてやりがいを感じるときはいつですか?
友人が「イエタテ」を見て家を建てたという話を聞いた時は、身近な人の人生に影響を与えられていることがわかりテンションが上がりました。そういった話が聞けるのも地域に根づいた媒体ならではだと思います。また採用担当としては、就活イベントで出会った学生が、会社のメンバーになって活躍してくれている姿を見るとよかったなと、この仕事のやりがいを感じます。
Q.どのような人材を求めていますか?
「主体性」を重視しています。仕事をしていく上では、上司やクライアントから業務で指摘されたことを真摯に受け止めて、自分でプラスの発想に転換していくことが重要です。そこは特に社会人1年目、2年目の方に求めている部分でもあります。自分で課題を見つけて、自ら動いていけるような人はどこでも活躍できると思いますよ。
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働きがいがあって魅力的な企業が参加した今回のイベント。「まだまだ自分に合った企業が見つけられない」という人も、きっと今回のようにどんな人に向けて、どういったサービスを提供しているかを知ると、グッと身近に感じて興味が持てるはずです。自分に合う企業を見つけるために、ぜひ本記事を参考にしながら就活準備をしてみてはいかがでしょうか?